タンポポの蕾から綿毛まで(水槽育成IB)
タンポポの黄色い花がしぼんだ後、綿毛になるまでの過程は既に水槽育成で観察した。今回は成長の初期段階に遡って、黄色い花が開花する前の緑色の蕾から綿毛になるまでの全工程を観察することにした。蕾を11本採取してきて水槽に生けて観察。観察条件は以下の通り。
①撮影期間: 2020年4月27日~5月16日(ただし、変化の少ない期間の内、5/5、13、14、15は撮影なし)。
②撮影方法: 真上から撮影、斜め前から撮影の2種類。
③撮影周期: 上記撮影なし日以外は毎日。さらに、初期段階で一日の変化が大きことが予想される期間は一日に数回撮影。
以下は撮影写真の全体です。写真名に「北」が付いているのは、前回の観察が南側の部屋で行ったのに対し、今回の観察は北側の部屋で行なったため。写真名は撮影時の年、月、日、時、分の情報を含む)。
以下は、上の全撮影写真から変化のあまり見られなかった日の写真を除外したサマリー版です(真上から撮影したもののみ)。
また、最初の5日間は開花の状況が一日の中でも変化が大きいので、その部分の観察写真は少し詳しく以下に示す。
以上の結果から以下のことがわかった。
①全部で11個ある蕾(4/27)のうち7個が観察開始の翌日(4/28)開花、残りの4個は翌々日(4/29)に開花した。5/1には全ての花の開花は終了し、以降は開花後の蕾の状態が続いた。すなわち開花期間は2,3日。
②開花後の蕾は初め上部に枯れた花弁が見えているが、やがて蕾の下のほうから綿毛の元になると思われる白い部分が育って来る。
③白い部分が育って来ると、茶褐色に変色したしぼんだ花弁は乾燥して白い部分の上に乗っかる形になる。
④やがて白い部分が膨らみだし、綿毛のように育つ様子を見せ始めるが、実際はそこで力尽きて枯れてしまった。